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ナショナルジオグラフィックスとグローブスキャンで毎年行っている
環境問題に対する意識調査「グリーンデックス」から、調査した
世界17ヶ国民の地球温暖化への関心度合いと、環境破壊への罪の意識に
関する質問をピックアップしてご紹介します。
【地球温暖化に関心があると答えた国民の割合ランキング】
1位.インド人
2位.韓国人
3位.ブラジル人
4位.アルゼンチン人
5位.メキシコ人
6位.中国人
7位.日本人
8位.スペイン人
9位.オーストラリア人
10位.フランス人
(ナショナルジオグラフィックス&グローブスキャン)
日本は今年は記録的な猛暑ですが、地球温暖化に関心があると答えた
日本人は、世界17カ国中7位で約73%と、かろうじて真ん中より少し上に
ランクされました。
世界で一番地球温暖化に関心を持っているのはインド人で83%、
一番関心が薄いのはロシア人で39%です。
ロシアはこの調査の後に猛暑で小麦の輸出までストップしましたので、
来年は回答率が跳ね上がるかもしれませんね。
【環境破壊に自分も加担していると後ろめたく感じると答えた国民の割合ランキング】
1位.インド人
2位.中国人
3位.ブラジル人
4位.メキシコ人
5位.アルゼンチン人
6位.ハンガリー人
7位.ロシア人
8位.韓国人
9位.スウェーデン人
10位.カナダ人
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17位.日本人
(ナショナルジオグラフィックス&グローブスキャン)
1位のインド人と2位の中国人は、国が直面している課題として
「環境問題(大気汚染や水質汚染)」をあげる割合が「経済問題」よりも
多く、特徴的と分析されています。日本人は「経済問題」を挙げる割合が、
アメリカ人に次いで2番目に高く出ました。
経済問題で頭がいっぱいなのでしょうか。「環境破壊に自分も加担して
いて後ろめたい」「環境破壊に自分が与える影響を減らそうと努力している」
と回答した日本人の割合は、調査国17か国中最低です。
こういった環境問題への罪の意識や具体的行動の項目で高く出るのは
インド人と中国人です。インド人は意識が高いばかりでなく、世界で
もっとも環境にやさしい行動を取る国民としてグリーンデックスでは
評価されています。
グリーンデックスは自国で生産された食物を食べ、モノを修繕して使い、
洗濯を冷水で行い、冷暖房の使用率が低く、自家用車を持たずに公共交通機関を
よく利用すると高く出ます。
宗教的な理由から国民の半数以上がベジタリアンのインド人は、肉や魚の
消費が少なく、それがグリーンであると評価されています。
日本人はけっこう省エネを心がけ、エコフレンドリーなことが好きという
自己イメージがあると思いますが、グリーンデックス指数は調査17か国中
13位と、決して高くはありません。日本人の意識と世界標準は違うのですね。