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小売業界専門の調査機関プラネットリテイル(本社ロンドン)が、小売業のイノベーションアワード2007年度版を発表しました。
1位.アフリカでのハイパーマーケットの展開
ピック&ペイ(南アフリカ)
2位.1000平米の売り場に3500種類を並べるお惣菜ストア
フレッシュ&イージー(米国)
3位.ディスカウントコンビニエンストア
ディアマーケット(スペイン)
4位.都市型ハイブリッドコンビニエンスストア
ローソンプラス(日本)
5位.ヴァーチャルピザハウス(=オンライン注文システム)
ドミノピザ(イギリス&米国)
6位.大時計の下でのタイムセールが売り物の劇場型大型家電販売店
コーツメガストア(シンガポール)
7位.マクドナルドの高級志向レストラン
マクドナルド(ヨーロッパ)
8位.ファミリー向けキャラクターリゾートホテル
マリオット-ニコロデオン(ヨーロッパ&米国)
(プラネットリテイル 写真はコーツメガストアの大時計の下でのタイムセール)
日本のローソンプラスは、世界の小売業界をリードする新コンセプトとして4位になりました。生鮮食品はもちろんお刺身まで扱って、主婦や高齢者を取り込み、飽和市場で成功していると評価されています。
日本の小売では他に、セブン&アイの電子マネーnanacoもテクノロジー賞を獲得しています。
1位は、南アフリカの非白人居住地に初めてショッピングモール型店舗を出したピック&ペイです。
世界からも経済的にも遠い地域というイメージのあったアフリカですが、資源が豊かにあり、政情が落ち着いた国では経済発展のポテンシャルは大きいと、BRICsの次と目されています。
いずれにせよ、業態間の境界はますます薄くなり、小売業にソーシャルネットワーキングのコンセプトが取り入れられて、ショッピングは今後はますますレジャー化していくだろうと予測されています。