The Influencers BusinessWeek

米国ビジネスウィークが、今年の動きから、世界に影響を与えている企業
10社を選定しました。ある分野に秀でていること、それが次の時代に影響
を与えるだろうことを考慮した選定になっています。



1位.アップル (米国 IT) 売上2兆4千億円
2位.ユニリーバ (英国 家庭用品) 5兆2千億円
3位.JPモルガンチェース (米国 金融) 6兆45百億円
4位.ウォルマート (米国 小売) 38兆円
5位.ニューズ・コーポレーション (米国 メディア) 3兆3千億円 
6位.トヨタ (日本 自動車) 28兆3千億円
7位.サウジアラムコ (サウジアラビア王国 石油・天然ガス) 21兆円
8位.モンサント (米国 農業化学 遺伝子組み換え作物) 8千6百億円
9位.華為技術ファーウエイ (中国 IT) 1兆2千億円
10位.グーグル (米国 IT) 1兆6千億円



(ビジネスウィーク)


かつては、GMソニーマイクロソフトなどが不動の地位築いていると
言われていましたが、今やトヨタ、アップル、グーグルなど素早い動き
をする企業がとって代わっています。


市場を最初に作った企業が市場を制す、という法則ももはや成り立ちません。
グーグルは検索エンジンとしては後発ですし、アップルも携帯電話市場に
遅れて参入しましたが、市場を革新しました。つまり、市場を作った
のではなく、市場を再構築した、と言えます。


ただ、影響力を持つ企業の定義は変わりません。企業への信頼を勝ち得、
斬新なアイデアを生み、市場を凌駕することです。変わったのはどう
やってそれを得るかという方法なのです。現在は投資や資産ではなく、
「アイデア」が必要なのです。


現代のようなブログやEメールの時代では、消費者は企業からのメッセージ
ではなく、企業の評判を共有化してくれるところを信頼します。
例えば、1位のアップル社の製品は、それを可能にしています。


2位のユニリーバは、発展途上国の市場で、1日の生活費が200円の人たち
が手が届く価格帯のブランドを投入することにより、消費のピラミッドの
底辺でもブランド構築が可能なことを証明しました。


4位のウォルマートは、中国からの商品の供給で、物流地図とコスト構造を
世界規模で変えました。今や、世界の供給価格をウォルマートが決定しています。


5位のニューズ・コーポレーションは、メディア王マードックの会社で
最近は老舗紙ウォールストリート・ジャーナルからコミュニティ・サイト
マイスペースまで買収しています。
9位のファーウエイは名前は知られていませんが、この会社の通信機器や
ソリューションは、世界中の事業者に提供されています。