kaigai-marketing2009-05-28

ナショナルジオグラフィックスグローブスキャンでは、住居・交通・
食品・消費(リサイクル)に関して、環境に影響を与える消費行動を
グリーンデックスと名付け、世界17ヶ国で調査しました。
日本は総合15位で、世界で下から3番目という結果です。


1位.インド
2位.ブラジル
3位.中国
4位.アルゼンチン
5位.韓国
6位.メキシコ
7位.ハンガリー
8位.ロシア
9位.スペイン
10位.ドイツ
10位.スゥエーデン
12位.スゥエーデン
13位.フランス
14位.英国
15位.日本
16位.カナダ
17位.米国



(ナショナルジオグラフィックスグローブスキャン)


相対的に発展途上国が高く出ているのは、モノを修繕して使い、洗濯を
冷水で行い、冷暖房の使用率が低く、自家用車を持たずに公共交通機関
をよく利用するからです。が、これらの国の人たちは環境に対する意識も
危機感も高く、具体的な解決行動も多く取っています。


特に中国人は76%が「環境問題に関心がある」、69%が「環境問題が自分の
健康に悪影響を及ぼしている」と答え、世界で一番高くなっています。


日本人の順位が低いのは、住居と食品のスコアが低いからです。
日本人は、エアコンの使用率が世界一高く89%で、石油を燃料とした
暖房の使用も52%と2位のドイツの倍になっています。それなのに壁や窓の
断熱材の使用率は低く、ソーラーパネルの導入や冷暖房効率を上げるため
の断熱化の改良も行っていません。


日本の気候が強力な冷暖房無しではいられないせい、でもありますが、
意識も世界標準で見れば低く、「長い目で見て節約になるなら省エネ商品を
買う」「環境に悪いことはしないようにしている」と答えた人の率も世界で
最低でした。


この調査は今年で2回目ですが、日本はアメリカ、カナダと同じ最下位
グループに居続けています。「もったいない」という価値観を持ち、ゴミの
リサイクルを行っているなど、日本にいると日本人の環境意識は高いと
思いがちですが、実はそうではないと気付かせてくれます。