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グローバルフットプリントネットワーク(米国)では、各国の経済活動の
規模を、そのために必要な土地/森林/海洋の面積で計算して、
国民ひとり当たりに換算。その国の経済活動がどれだけ地球の規模を
上回っているか(地球を踏みつけているか)をエコロジカルフットプリント
として集計しています。
1位.アラブ首長国連邦
2位.アメリカ合衆国
3位.クウェート
4位.デンマーク
5位.オーストラリア
6位.ニュージーランド
7位.カナダ
8位.ノルウェイ
9位.エストニア
10位.アイルランド
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21位.日本(フランスと同率)
(グローバルフットプリントネットワーク)
地球全体で平均すると、世界中の人が1年間で使う資源を供給し、
廃棄物を吸収するのに、地球をもう3分の一広げるか、1年4か月かける
ことが必要だそうです。国連は、この傾向は加速し、約20年後には
地球がふたつ必要になると試算しています。
この「グローバルオーバーシュート」をわかりやすく説明するために、
エコロジカルフットプリントの指標が使われるようになりました。
イギリスの自治体などでは、環境改善の数値目標に取り入れています。
アラブ首長国連邦やクゥエートといった産油国の順位が高いのは、
人口で割ると二酸化炭素排出量が極端に高くなるからです。
オーストラリアやニュージーランドといった自然大国のイメージが強い
国が高いのは、家畜の牧草消費のフットプリントが高いからです。
日本は21位とそう目立つ順位でないのが意外ですが、農地フットプリントが
比較的低いためです。気候と効率の相乗効果で、農業生産性がよいからのようです。
そうは言っても日本の場合、国民ひとり当たり4.3ヘクタールの土地が
不足していると計算されています。ではどこの国によりかかっているのか、
中国かしらと思いきや、中国も国民一人当たり1.3ヘクタールの不足と
なっています。
このエコロジカルフットプリントを眺めていると、だんだん息苦しくなって
きますね。地球が2個必要になるという20年後はすぐそこなのですから。