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イギリスの経済平和研究所では、世界の144ヶ国を、犯罪率や軍事費の
使用、近隣諸国との関係、国民の人権尊重などの23の指標で分析。
グローバルピースインデックスとして、得点とランキングを発表しています。
安全な国
1位.ニュージーランド
2位.デンマーク
2位.ノルウェイ
4位.アイスランド
5位.オーストリア
6位.スウェーデン
7位.日本
8位.カナダ
9位.フィンランド
10位.スロベニア
危険な国
1位.イラク
2位.アフガニスタン
3位.ソマリア
4位.イスラエル
5位.スーダン
6位.コンゴ民主共和国
7位.チャド
8位.パキスタン
9位.ロシア
10位.ジンバブエ
(グローバルピースインデックス)
日本人はけっこう、自分の国は安全で平和だと自信を持っていると思い
ますが、実は今回は順位を二つも下げて世界で7番目になりました。
これは、国内の政治が不安定と指標に出たことが理由です。
比較的規模が小さくて政治的に安定し、民主主義を貫いている国が上位に
ランクされています。20位までの14カ国がヨーロッパの国々です。
イラクは三年連続で平和指標は世界最低となりました。日本からは大変
危険度が気になる北朝鮮ですが、131位と下から14番目で、136位のロシア
よりややましな評価です。
世界の経済に大きな影響を与えているアメリカは、この指標では83位と
真ん中より下のランクです。これは、銃の販売が許可されていること、
軍事力が巨大であること、テロの危険があることに加え、刑務所に収容
されている人の数が多いことも要因となっています。
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旅行コミュニティ トリップアドバイザーでは、ユーザーのアクセスや
レビューを元に、外国人旅行者に注目されている日本の観光名所を
ランキングしました。
1位.築地市場 東京都中央区
2位.東京ディズニーランド 千葉県浦安市
3位.ポケモンセンター東京 東京都港区
4位.六本木ヒルズ 東京都港区
5位.東京ディズニーシー 千葉県浦安市
6位.浅草寺 浅草観音堂 東京都台東区
7位.金閣寺 京都府京都市
8位.伏見稲荷大社 京都府京都市
9位.スパワールド 大阪府大阪市
10位.ユニバーサル・スタジオ・ジャパン 大阪府大阪市
(トリップアドバイザー)
1位の築地市場は、私も外国人を案内して行ったことがありますので
朝4時とか5時から築地が外国人でいっぱいになることはよく知っています。
築地場内には、大きくてぷりぷりしたマグロがずらりと並んでいて、
見ているだけでよだれが垂れそうになります。同行の外国人には、
死体がゴロゴロしているのを見ておいしそうと言うとはと驚かれました。
一時外国人のマナーが悪いからと築地への見学者の立ち入りが禁止になって
残念だと思っていましたが、忙しい年末年始だけの措置だったようです。
別の調査で世界一マナーが良い旅行者と評されていた日本人から見れば
外国人旅行者の態度は驚くべきもののようですね。
ちなみに、オンライン旅行代理店のエクスペディアが世界のホテル関係者に
行った国別の旅行者総合ランキングは以下の通りです。
【国別ベストツーリスト】
1位.日本人
2位.ドイツ人
3位.イギリス人
4位.カナダ人
5位.スイス人
・
11位.アメリカ人
(エクスペディア)
日本人は総合では1位ですが、外国語と地元料理への興味度は、他の国
の旅行者よりだいぶ点数が低かったようです。お行儀の良さでは、
ドイツ人が一番で、日本人は惜しくも2位でした。
ファッションセンスが評価されたのは、フランス人とイタリア人。
文句が多いのはドイツ人、フランス人、アメリカ人。騒がしくて
うるさいのは、イタリア人、イギリス人、アメリカ人とのことです。
チップを弾むせいか気前の良さでは高評価のアメリカ人が、総合で11位
と低かったのは、お行儀の良さとファッションセンスで最低にランク
されたからのようです。
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ナショナルジオグラフィックスとグローブスキャンでは、住居・交通・
食品・消費(リサイクル)に関して、環境に影響を与える消費行動を
グリーンデックスと名付け、世界17ヶ国で調査しました。
日本は総合15位で、世界で下から3番目という結果です。
1位.インド
2位.ブラジル
3位.中国
4位.アルゼンチン
5位.韓国
6位.メキシコ
7位.ハンガリー
8位.ロシア
9位.スペイン
10位.ドイツ
10位.スゥエーデン
12位.スゥエーデン
13位.フランス
14位.英国
15位.日本
16位.カナダ
17位.米国
(ナショナルジオグラフィックス&グローブスキャン)
相対的に発展途上国が高く出ているのは、モノを修繕して使い、洗濯を
冷水で行い、冷暖房の使用率が低く、自家用車を持たずに公共交通機関
をよく利用するからです。が、これらの国の人たちは環境に対する意識も
危機感も高く、具体的な解決行動も多く取っています。
特に中国人は76%が「環境問題に関心がある」、69%が「環境問題が自分の
健康に悪影響を及ぼしている」と答え、世界で一番高くなっています。
日本人の順位が低いのは、住居と食品のスコアが低いからです。
日本人は、エアコンの使用率が世界一高く89%で、石油を燃料とした
暖房の使用も52%と2位のドイツの倍になっています。それなのに壁や窓の
断熱材の使用率は低く、ソーラーパネルの導入や冷暖房効率を上げるため
の断熱化の改良も行っていません。
日本の気候が強力な冷暖房無しではいられないせい、でもありますが、
意識も世界標準で見れば低く、「長い目で見て節約になるなら省エネ商品を
買う」「環境に悪いことはしないようにしている」と答えた人の率も世界で
最低でした。
この調査は今年で2回目ですが、日本はアメリカ、カナダと同じ最下位
グループに居続けています。「もったいない」という価値観を持ち、ゴミの
リサイクルを行っているなど、日本にいると日本人の環境意識は高いと
思いがちですが、実はそうではないと気付かせてくれます。
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ニールセン(米国)では、50カ国の消費者オンライン調査で、
今の景況感について様々な質問をし、国別にランキングしています。
景況感が高い国
1位.インドネシア
2位.デンマーク
3位.インド
4位.ノルウェイ
5位.フィリピン
景況感が低い国
1位.韓国
2位.日本
3位.ポルトガル
4位.ラトビア
5位.ハンガリー
景況感が悪化している国
1位.ロシア
2位.ハンガリー
3位.ラトビア
4位.香港
5位.ブラジル
景況感が上昇または下げ幅が少ない国
1位.台湾
2位.フランス
3位.アメリカ
4位.ドイツ
5位.オランダ
(ニールセン)
世界の消費者の景況感は、ロシアや東欧での落ち込みが大きく、
世界で最も低いのは韓国人で、次いで日本人となっています。
台湾は世界で唯一、景況感が上昇した国です。もともと下から9番目と
景況感はとても低いので、上昇しやすいのかもしれませんが、
日本も早くこうなってほしいものです。
私が驚いたのは、アメリカ人の景況感の下げ幅が世界で3番目に少ないこと。
下げ幅が少ない中にはEU諸国が並び、国民性なのか経済大国の消費者らしい
国への信頼感なのか、自信のようなものを感じます。
自信と言えばやはり中国人で、中国人消費者の景況感は世界で10番目ですが、
今は不況だと思いますか?という質問には、65%がNoと答えています。
今後12ヵ月のうちに不況から脱すると思いますか?という質問には、
ベトナム人の60%がYesと答えて世界で一番高く、次いでインド人の56%と
なっています。
日本人や韓国人が不況気分一色の中で、他のアジアの国が不況ではない、
1年以内に脱出するぞと答えてくれていると思うと、なんだか頼もしく感じます。
日本もあやかりたいですね。
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トラベル+レジャーマガジン(米国)では、今こそ趣味を極め、資格を取り、
次の仕事につながるような体験をしようと、失業者のためにお金を
かけない旅行術を指南しています。
1位.有機農場で体験労働をする
2位.自宅を世界の誰かと一定期間交換する
3位.プライベートヨットのクルーになる
4位.国立公園でキャンプし、自然を学ぶワークショップに参加する
5位.本場でヨガを学び、インストラクターになる
6位.フランスの古城にこもって書きかけの小説を完成させる
7位.ベネズエラの障害児施設ピースビレッジの建設を手伝う
8位.イタリアの民家でイタリア料理を習う
9位.雪山で6週間でスキーインストラクターの資格を取る
10位.野生動物保護活動の手伝いをする
(トラベル+レジャーマガジン)
ここにリストされている旅行は、費用が不要か少額である代わりに、
ボランティアをするとか、自分が持っているものを交換に出すなどします。
1位の有機農場体験(宿泊費及び食費が無料)、2位の世界の誰かとの自宅
交換(情報登録料のみ)、3位のプライベートヨットのクルー就業(給料支給)
も、すべて専門のサイトがあって盛んに情報発信をしています。
こんな生活もいいかもしれない…と、つい長い時間をかけて見てしまいます。
1位に上がっている、有機農場の「食事と宿泊場所」と、ボランティアの
「力」を交換するWWOOFという組織は、1971年にイギリスで始まり、今は
日本にもあります。
http://www.wwoofjapan.com/
こういった旅行はコストがかかる場合でも、家にこもってて預金の残高を
眺めているだけの生活より、よほどリーズナブルなはず。
旅は必ずしも、豪華なスパやホテルに行くことではない。旅とは、地平線
を広げる機会を作ることなのだ。さあ、興味の向くまま、新しいスキルを
身につける旅に出よう!とこの記事は締めくくっています。
失業中でなくても、出かけたくなっちゃいますね。
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経済誌フォーブスでは、投資家や起業家にとってビジネスしやすい国を
情報の集めやすさや雇用のしやすさ、税金・規制面からランキングしています。
1位.デンマーク
2位.アメリカ合衆国
3位.カナダ
4位.シンガポール
5位.ニュージーランド
6位.イギリス
7位.スウェーデン
8位.オーストラリア
9位.香港
10位.ノルウェイ
(フォーブス)
日本は昨年度のランキングで、3位から24位へと転落し、今回は18位と
あまり返り咲きの気配がありません。
デンマークは2年連続で1位を維持し、アメリカは2つ順位を上げ2位となりました。
この指標が、経済成長率や失業率をベースに計算されているのではなく、
起業家や投資家にとってのビジネスのしやすさを基準にしているからです。
個人の自由が認められ、機会が均等であり、政府の規制が強くない国で
あることが、順位に大きく影響します。
5位になったニュージーランドは、中国と自由貿易協定を結び、引き続き
インドや韓国、香港との交渉が進行中です。
経済力も国力(軍事力)も成長著しいロシアですが、投資家の権利が
守られず、起業家や投資家には政治的な課題が大きいと、
このランキングでは17位も順位を下げて、103位になりました。
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アメリカの起業家向けメディア、アントレプレナーが、世界のフラン
チャイズチェーンを、経営状況や伸び率、規模、自己投資額などで
ランキング。1-500位まで順位が付いたうちのトップ10をご紹介します。
1位.サブウェイ(↑)
2位.マクドナルド(↑)
3位.リバティタックスサービス(税金確定申告書類作成)(↑)
4位.ソニック・ドライブイン(↑)
5位.インターコンチネンタル ホテルズグループ(↑)
6位.エース・ハードウェア(ホームセンター)(↑)
7位.ピザハット(↓)
8位.UPS(宅急便&私書箱サービス)(↑)
9位.サークルK(↑)
10位.パパ・ジョンーズ(ピザ)(↑)
(データ:アントレプレナーマガジン)
1位のサブウェイは、開業資金の安さ(約800万円〜)と、シンプルなオペ
レーションシステムが好評で、この不況下でも全世界に3万件以上の
フランチャイズを持ち、さらに開業準備中が1,600店舗、他のフランチャ
イズからのくら替えが2,400店舗進行中とのことです。
2位に上がったマクドナルドは、サラダやチキン中心のヘルシーイメージ
のメニューをどんどん取り入れ、「ヘルシー」ファーストフードレストランの
ランキング8位に選ばれるなど、イノベーションと成長を続けています。
4位のソニックドライブインは、アメリカの映画やテレビでおなじみの、
ローラースケートを履いたウエートレスが注文した品を運んでくる
ドライブインです。マクドナルドがカウンターで注文し受け取るセルフ
サービス式で巨大チェーンになりましたが、こちらは伝統スタイルを
守っています。
日本発祥のフランチャイズとしては、公文(Kumon)が27位にランクイン。
去年は18位でしたから、順位をちょっと下げました。ちなみにKumonの
開設費用は、約300万円(31千ドル)とかなりリーズナブルです。
開業資金が安いのは、Top10内なら確定書作成代行のリバティタックス
サービスの600万円、Top30内なら業務用清掃のJan-Proインターナショ
ナルの33万円です。
パートタイムでも、忙しい時期だけ働くのでもよく、効率よくビジネス
オーナーになれる、というのが、急進中のフランチャイズのうたい文句です。
Top10は殆ど日本でもおなじみのフランチャイズですが、Top100の中には、
これから日本に持って来れば、大いに成功するかもしれない
ものがあるかもしれません。